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富山県悲願の新ブランド米の紹介です。
山里暮らしは@富山県です。
新しいブランド米については、昨年の試験栽培からテレビでよく流されていました。
今年は本格栽培の年、キャンペーンやらをあちこちで展開しているので、既にご存知の方も多いとは思います。
10月11日県内外に一斉販売開始、丁度スーパーへ買い物に出かけたところ陳列されていました。
思わず手が伸び、帰って早速炊いてみました。
旨い!正直な感想でした。
その名も富富富
新ブランド米の名前は、富山県の富を3つ並べた、「富富富」です。
平成15年から開発がスタートし、15年の長きにわたった関係者の努力の末デビューしました。
開発の背景
急に進んできた地球温暖化の影響で、高温障害によって起こる「白未熟粒」が多発してきたこと、異常気象による台風や大雨の頻発によって稲の倒伏による収量の減少にあるそうです。
因みに、平成14年の夏は猛暑で富山県は連日の猛暑日を記録、一等米比率もコシヒカリで53.7%と過去最低となっていました。
一等米比率 各都道府県産米の一等米が占める割合。
一等米 農林水産庁により決められた玄米検査規格で、1等から3等まである。 3等までに入らないものは規格外とされる。 1等は、試料の70%以上が整粒であるもの。 2等は、試料の65%以上が整粒であるもの。 3等は、試料の45%以上が整粒であるもの。
整粒 被害粒、死米、未熟粒、異種穀粒及び異物を除いた粒。
富富富の一押し
- 高温に強い
- 強風でも稲が倒れにくい
- 稲の病気、いもち病に強い
高温に強いということで、白未熟流が少なくなる。一等米になる収量が上がる。 強風でも倒れないということでも収量が上がる。 いもち病に強いということで、低温や日照不足が起きても収量が上がる。 また、耐病性があるということで、農薬の使用量も減らすことができるそうです。
ただ、収量ばかりが上がっても食味が悪くなるそうなので、そのバランスが大切なようです。
難しいですね。
関係者の努力の賜物です。
ネーミングとパッケージデザインの妙
富富富という名前が、なんとも微笑ましいではありませんか。
パッケージの富は3文字とも字体を変えて、一番下の富はがっしりと受け止めるかのような基礎のイメージでしょうか?
上2つは柔らかな字体に変えていって、それを脇から稲穂が包む、しっかりとした土台の上で優しい味わいを作っていますというようなメッセージと受け取りました。
名前を呼んでほっこり、食べてほっこり、パッケージにもほっこりします。
他のブランド米のパッケージデザインは、これでもかっていうような気がしますが、富富富はお米の味同様さっぱりとしていて好感が持てます。
裏書も詩なのかなと思わせるような、なんとも上品で、より一層好感度がアップしています。
今後について
ブランド米を作るのには長い歳月と費用がかかっているでしょうから、回収する戦略に出るのでしょう。
手を広げて堕落する喩えもあれば、拡大路線で肝心要の食味が落ちることのないようにしてほしいものです。
また、ブランド化戦略で庶民に手が届かない価格設定にしてしまうと、逆効果になりかねないのではないでしょうか?
大変美味しいお米なので、是非とも底辺の庶民の口に入るようにしていただきたいものです。
食べてみました
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私は移住組なのですが、やはり地元で採れた食材には興味や愛着のようなものを感じて積極的に手を伸ばしています。
お米も例外ではありませんが、少し小粒なのが気にはなっていました。
しかし、今回の富富富は粒も大きく立派です。
炊飯
新米なので水は少なめにして、いつも炊いている電気釜で炊いてみました。
ご飯が炊き上がる時の匂いに期待が膨らみます。
炊き上がりは、ツヤツヤとしていかにも美味しそうです。
しゃもじで混ぜると、粘りが少ない感じでさっくりと混ぜられます。
実食
ご飯だけを口に入れると、さっぱりとした口当たりが際立つように感じました。
そして、噛んでいくと、美味しいなとしみじみ思う味でした。
ここのところ毎食富富富を食べていますが、益々美味しいと思う今日この頃です。
さっぱりとした印象からかどんどん食べられるので、気がつくとお腹が苦しくなっています。
すし飯にするともっと美味しそうな気がしました。
次回は是非手巻き寿司でもやってみます。
ご飯は炊きたてが一番なのはわかってはいても、一度に炊飯器で炊けるだけ炊いて、余ったものは小分けにして冷凍していませんか?
家ではそうしているのですが、冷凍ご飯を解凍して食べた時、今までの感じと違いました。
今までもコシヒカリかてんたかくを食べていましたが、どうしても解凍ご飯は塊になる傾向がありました。
しかし、富富富は塊になりにくいようです。
冷めても美味しいというキャッチフレーズはこういった状態をいうのかと納得した次第です。
まとめ
- 富富富は15年の歳月をかけて開発した富山県の2018ブランド米です。
- 地球温暖化の影響による高温障害、倒伏、いもち病を克服し、収量と食味のバランスを兼ね備えた新品種です。
- 食味は、さっぱりとしながら旨味と甘味があり、とても美味しいお米です。
- また、冷めても塊になりにくく、解凍ご飯でも美味しくいただけます。
今年は本格デビューですが、ブランド戦略で庶民の口に入らないのではこれっきりです。
そんなことはわかっていますよねぇ😊
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