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山里暮らしの冬は寒いです。
暖房器具も色々ありますが、光熱費に跳ね返るので、できるだけ暖房するのに生活に無理がなく安価な器具ということで、豆炭こたつを愛用しています。
こたつ櫓を自作して使っているのですが、豆炭こたつの豆炭を入れるカゴが結構出っぱるので、こたつの中で足がぶつからないように足を長めにしました。
使ってみると天板に顎を乗せんばかりになってしまい、かなり不評でした。
電気こたつも便利なので残してあって、その高さが良いのだということで、一度その高さで足を切りました。
高さは良かったのですが自作の櫓は頑丈が取り柄なので、櫓の梁に当たる部材に高さ3寸(9cm)の木材を使っています。
要はこたつに入って寝返りをうつというか、有効の高さが少なくてこたつに入ってゴロゴロできないとクレームが起きました。
今回、前に切った脚の切れ端を加工して再度継ぎ足しの脚を作りました。
デザインというのはちょっとしたことで全く評価されないので、都度リデザインと言いますか修正していくことも重要だと思います。
やり方は人それぞれだと思いますが、私はほぞを作って差しただけにしました。
加工方法は簡単です。
しかし、もっと簡単な方法はいくらでもあります。
やはりどういうふうに考えた末の加工なのかが一番大切なことなのではないでしょうか?
豆炭こたつ知ってますか?
昔懐かしい豆炭アンカ、これのこたつ版ですね。
昔は練炭を焚いていて、こたつに潜って寝てしまうと、起きた時に頭が痛いという症状に見舞われました。
一酸化炭素中毒になりかけていたのだと思います。
最近の豆炭こたつは、燃焼器に触媒というものが仕込まれていてある程度は緩和されるようです。
しかし、一酸化炭素は常時発生しているので原則としてこたつに潜ることは御法度です。(メーカーの注意書きにも書いてあります。)
こたつは櫓と天板と熱源が必要です(もちろん布団も)
こたつ櫓と天板は自作です。
せっかく作るのだから、大きめでゆったりとしたものが良いと思い、幅4尺5寸(135cm)、奥行き3尺(90cm)、高さは豆炭の燃焼器を入れるカゴの出っ張りの下に足が入るようにしました。
櫓はすべて木組みで作っています。
材料はあり合わせです。
家のリノベーションで余った杉材と近くで出た廃材の杉材で構成しています。
脚とツナギの梁は、大工仕事の3方差しで込栓打ちです。
中の格子は、梁の取り付きは蟻ほぞ、格子の交差部は相欠き継としています。
ということで、釘やビス、接着剤は使っていないので、すべて単体の
部材に分解することができます。
仕上げは、カンナがけの上に軽くやすりをかけただけの素地仕上げです。
天板は薄板を使っているので下地をしっかりさせています
天板の材料もあり合わせです。
厚手の一枚板があれば一番なのでしょうが、そんな高価なものはありませんので、4周に枠材を配して、天板はこれまたリノベーションで余った3分(9mm)薄板です。
天板が薄いので、下地をしっかりと作りこみました。
下地と天板は薄板が暴れるのを抑えるため、あり溝の吸い付き桟、枠との取り合いはホゾ差しとしました。
枠は、廃材のヒバ材と、足りなかったので1本は杉材にしてます。
枠の仕口は、大留めですが、ちょっと変わったことをしてしまったので、固定が弱く現在少し口が開いてきています。
また、製作したのが寒くなってきた時期だったので、材料は乾燥気味だと思っていたのですが、天板の薄板が思った以上に乾燥収縮を繰り返しているので、蟻ホゾの上を滑って隙間が空いてしまいました。
これについては、落ち着いた頃には埋め木をしようと思っています。
豆炭を入れるカゴの出っ張りが大きいです
私は、ミツウロコというメーカーの豆炭こたつ燃焼器セットというものを使っています。
多分どのメーカーも似たり寄ったりではないかと思いますが、こたつ櫓の格子の下にぶら下げるように取り付けます。
このカゴが結構深さがあります。
メーカーによると、25cm×25cm×高さ13.5cmとあります。
この下に足がぶつからない空間として、25cmを想定して、格子の寸法1寸5分(4.5cm)、天板の暑さ1寸(3cm)+布団の厚さです。
高さ=4.5+3+25+13.5=46cm→1尺5寸(45cm)としたのですが、初めに記載したようにクレームが発生しました。
こたつ櫓のリフォーム
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やはり使う人が気持ちよく使えないといけませんので、リフォームすることにしました。
一度は高さを下げましたが
天板に顎が乗るというのは大げさですが、こたつ布団をかけると天板が胸の上のほうまで上がっていました。
電気こたつと同程度の高さということで、電気こたつの櫓の高さを測り、豆炭こたつ櫓の脚を3寸(9cm)切り飛ばしました。
切るのは、丸ノコでスパッと、簡単です。
これで満足が得られると思っていましたが、なんと今度はこたつにあたっていて寝帰りをうつような動きをすると、こたつ櫓の梁にぶつかって身動きが取れないというクレームが発生してしまいました。
再度足を継ぎ足しました。
電気こたつの櫓の梁下寸法を測ってみたところ、豆炭こたつの櫓の方が1寸5分(4.5cm)ほど不足していました。
やぐらの梁の寸法が倍ほど違っていたので狭くなっていました。
継ぎ足しデザイン
どの道こたつ布団がかかって見えなくなる部分なので、それほど気遣うこともありません。
しかし、こたつに出入りする時に足がぶつかってしまうと痛い思いをするので、現状の足の太さからは出っ張らないようにすることを念頭におきました。
先に切り飛ばした時の切れ端を残しておいたので、それにホゾを付けて同じ脚の場所につけてあげれば、木目も揃うので、違和感も少ないのではないかと考えました。
しかし、どうしたって継ぎ脚しているので、継いでいるように見えないようにするのはわざとらしいと思いました。
猫足というようなわけにはいきませんが、継いだ部分を凹ませてそれをデザインにすることにしました。
その他の継足
- 簡単には、脚の下に座布団を敷いてあげれば少しの高さなら改善できます。少し不安定になるかもしれません。
- 現在付いている脚よりも小さい円柱なり、角柱を作って下からビス留めする。今の脚の内に納めることで、浮かせているように見えるかも?
- 割り切って、高さを揃えるピースを作って脚に添え板をしてビス留めする。添え板分が出っ張るので、足をぶつける可能性があるかと思います。
豆炭こたつの経済性などを考察した過去記事はこちら
まとめ
全くお粗末な話を延々と書いてしまいまして申し訳もありません。
要は、何でもそうなのですが、満足を得るためのポイントがあるということなのでしょうね。
作る前に、色々なデザインをレビューして良く考えることだと言われます。
全くその通りだと思います。
こんなことにならないように、デザインは良く考えてからスタートしましょう。
失敗に学ぶということで、ご容赦のほど。
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