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いよいよチラホラ白いものが落ちてくるようですね。
もうじき雪の季節の到来です。
昔は11月頃から積もりだしたようですが、今では12月に入って半ばを過ぎてからでないと本格的には積もらなくなっています
本格的に積もり出すと、日課の雪かきが始まります。
雪かきは結構な重労働です。
寒いからと厚着をしてしまうと、作業中に気がついたら顔中汗まみれになっていたなどということもざらです。
顔に汗をかくようだと、体が熱くなっている証拠なので、もうビショビショのはずです。
ほとんど零度くらいのところに汗をびっしょりかいていたらどうなるか、想像していただければわかると思います。😰
冬の山里暮らしは除雪に明け暮れる
一晩で60cmも70cmも積もってしまうと、玄関を開けて唖然とします。
道路は除雪車が雪をかいてくれるので道が開いているのですが、玄関から道までの4m〜5mが、積雪が太ももくらいまできてしまうともうラッセルです。
毎日毎日、雪が降り止まないと、さすがに屋根雪の心配もしなければならなくなります。
また、家の道路と反対側の庭の雪は、融雪もなく積み重なるばかり、積雪と屋根雪の落雪で、1階の軒先を超えてしまうこともあります。
こうなると、裏から表の道路脇の水路までパパさんダンプで雪を引きずり出さなければならず、この作業は生半可ではありません。
雪の上を滑らせていくだけだから、簡単だし、面白いと思ったあなた、平らや下りで平坦ならその通りです。
現実は、まず、雪の積もり具合が違って必ずデコボコしているので、倒さないように押さえ込んだり、ちょっとした上り勾配でも相当の力を必要とします。
北陸の湿雪は超重い、それが、延々何時間も続くのですよー
そんなことなので、裏の庭に融雪を引っ張りたかったのですが、脇の水路は冬になるとほとんど水量ゼロ、少し水量のある川の水を回してこれないかと検討もしたのですが、どうにも持ってこれそうもなく、除雪を続けている次第です。
山里の冬は大変です。
雪かきの運動量
雪かき(スコップで行った場合)はゆっくりと行うジョギングやバスケットボール、ゆっくり泳ぐ水泳、ボディビルなどと同等の運動強度(約6メッツ)になるようです。
スコップでの雪かきは、雪を投げる動作に運動効果があるように思いますが、スノーダンプを使っての除雪では、雪の量も多くなるため重くなり、それを押して雪捨て場まで運搬するので、運動量としてはもっと多いのではないかと思っているところです。
そして、運動強度という指標は、メッツという単位で表されるようなのですが、これは最大酸素摂取量から出されるものらしいです。
一方、その運動が心臓にどの程度の負担となるかを知るのに、ダブルプロダクトなる指標があるそうです。
ダブルプロダクト=心臓の負担度=心拍数×収縮期血圧
運動による心臓負担度調査結果(平均年齢32歳の10名の男性被験者)
運動の種類 | 運動強度(メッツ) | 心拍数(拍/分) | 収縮期血圧(mmHg) | ダブルプロダクト(mmHg×心拍数×10-2) |
ランニング | 9.7 | 179 | 181 | 322 |
ショベル除雪 | 5.7 | 175 | 198 | 342 |
この結果から、ショベル除雪は、運動強度からは軽いジョギング程度とされた運動でしたが、心臓の負担度からはランニング(10Km/h)と変わらない運動だということが言えるようです。
またショベル除雪は、運動強度からはレクリエーションスポーツ程度の運動との評価の裏に、心臓負担は過激な運動レベルになっていることに注意をする必要があるということです。
雪かき時の服装
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雪かきは運動強度的にはゆっくりと行うジョギング、心臓負担的には時速10kmのラニングに相当するようなので、どうりで寒いところでやっていても発汗が激しいです。
下着がポイント!
その寒ところで、汗を大量にかく作業ですから、服装に注意しないと下手をすると低体温症にでもなりかねません。
山では木綿の下着の時代に低体温症か疲労凍死でかなりの方が亡くなっていると思われます。
木綿は肌には気持ちがいいのですが、汗をかくと吸ってしまって放出しにくいので濡れたままの肌着を纏っている状態になってしまいます。
そうするとどうなるか?
水は寒いところでは凍ります。
凍るまで行かないとしても、過冷却状態に冷えていきますので、体は尋常じゃなく冷やされてしまい身動きができなくなってしまいます。
汗をかくことがわかっている運動では、下着は化繊で、汗を外へ放出する機能を持ったものがベストです。
雪かきでは、雪山に行く時のような高機能のものは不要ですが、安くても機能性で選びましょう。
上着はカッパ
私の場合は、化繊の下着上下の上に、汗を放出するゴアテックスのような機能のあるカッパを着て作業をしています。
やり始めこそ寒いのですが、そのうちポカポカしてきて丁度良くなります。
冬用のジャケットやジャンパーを着ると、すぐに暑くなりますが、脱ぐと寒いので弱ります。
たまに、寒いなと思ってシャツでも一枚着増しすると、途中で絶対と言っていいほど脱がなくてはやっていられなくなります。
その他
帽子と耳当て;耳当ては暑くなった時めくれるように一体になったタイプが使いやすいです。
手袋;防水性能が良くて、ちょっとだけ防寒のついているもので十分です。
長靴;足から冷えてきてしまうので、防寒タイプの長靴を使っています。
まとめ
- 雪かきは相当の運動量がある。運動強度的にはゆっくりとしたジョギングに相当する。
- 雪かきは心臓負担の大きい運動で、心臓負担的にはランニング(10Km/h)程度の運動に匹敵する。
- 雪かきは運動量が大きいので、発汗が激しく、服装に気をつけないと冷えを感じて動けなくなることも。
- 下着がポイントなので、化繊を選びましょう。
- 上着は少し寒いくらいが作業中は丁度良くなります。
冬になると、山里の暮らしでは一面真っ白でやることもなくなり運動不足に陥りますが、毎日雪かきをしていれば、相当の運動量があり、運動不足の解消にもなるようです。
たかが雪かきですから、こうじゃなくちゃいけないなんてことは全くありません。
ただ、雪国ではこんなことを毎年やっているんだなと・・・、参考になれば幸いです。
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