木工の最初一歩は木の切断、墨の通りに切る鋸の使い方とは?

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木は非常に扱いやすい身近な材料ですね。

木材小中学校の工作でも木工の授業がありました。

薄べったいのこぎりをギコギコ言わせて、慎重に印に合わせて切れたと思ったら、反対側はズレまくりでがっかり、びっくり、なんて経験はありませんでしたか?

のこぎりが、材料の寸法を決めるために一番最初に登場する加工道具ですから、これで失敗すると後が続けられないので、緊張感が増しますね。

少しの工夫で、慎重にやりさえすれば誰でも印通り(墨)に切ることができます。

のこぎりについて

木の繊維を切る用途に応じた種類わけ

大きく分けて、縦引きのこぎりと横引きのこぎり、斜め引きのこぎり(ばら目)があります。

縦引きのこぎり

木の繊維方向を切るように作ってあるのこぎりで、刃は小さいノミが一杯付いているようになっています。

横引きのこぎり

木の繊維と直行方向を切るように作ってあるのこぎりで、刃は小さいナイフがいっぱいついたようになっています。

斜め引きのこぎり

縦引きと横引きの合いの子のような刃の形状です(横引きのこの先端が落としていない刃で、縦引きのこに似た形状の刃がつきます。)

作業の用途に応じた種類分け

  1. 前引き大鋸;丸太から製材するためののこぎりです。
  2. 鼻曲りのこ;丸太の端切りののこぎりです。
  3. 縦引きのこ;上で説明してあるのこぎりです。
  4. 横引きのこ;上で説明してあるのこぎりです。
  5. 両刃のこ;現在一般的に見る縦引きと横引きを備えたのこぎりです。
  6. 胴付きのこ;ノコ身が薄く、精細に切ることのできるのこぎりです。
  7. 廻し引きのこ;曲線を引くためののこぎりです。
  8. 畦引きのこ;敷居や鴨居の溝を引くのこぎりです。

その他の区分け

目の数や刃渡りによる区分けがあります。

杉板

ということなので、自分が木のどんなところどういう具合に切りたいのかに応じて道具(のこぎり)を選定しなければなりません。

繊維方向を切るのに横引きのこを使っていても、いつまでたっても切れませんし、繊維と直角方向を切るのに縦引きのこを使っても切れません。

のこぎりの使い方

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墨付け

まず、材料に切るための印(墨)をつけます。

  1. 墨付けは重要な作業なので、くれぐれも慎重に行ってください。
  2. 材料に4周墨を回して、墨が一周して合うことを確認します。
  3. 合わないまま加工に移らないように、合うまで墨付けを繰り返します

切断作業

のこぎり作業慣れていればこの墨を見て切っていけばいいのですが、慣れないうちは曲がってしまったりしますので、ここで一工夫します。

その前に、のこぎりには引き幅というものがあります。のこぎりの厚みに相当するものですが、厚み以上の引き幅があるのです。

聞いたことがある方が多いとは思いますが、アサリというもので、のこぎりの刃を一目ずつ左右に曲げてあります。

これは、木を引いて行くと、のこぎりと木の切断面に摩擦力が働くのと、木の切り屑が発生するので、この切り屑を排出することと、のこぎりと木がくっついてしまうのを防ぐためにアサリがつけてあります。

ということなので、もうわかったと思いますが、墨の結構外側を引かないと墨を切ってしまうことになります。

一工夫をします

そこで、まず、試しにいらない材料でのこぎりを引いてみて、そののこぎりの引き幅を確かめます。

ノコの引き幅がわかったら、その半分の数値プラスαを墨線から離してカッターなどで墨線と平行線を引いておきます。

プラスαは少し経験しないとわからないと思いますが、残しすぎても足りなくても組み立てに支障がでます。髪の毛1本分くらいを目標にするといいかもしれません。

出来上がりで、墨線の端が完全に残ることが目標です。

切りすぎてしまうと元に戻らないので、あまく残して、後でノミやカンナで修正することも必要になるかもしれません。

このカッターの跡をのこぎりで引いていきますと、のこぎりがカッターで傷つけた跡に入りやすくなって引きやすくなります。

作業姿勢・目線

作業にあたっては、馬などに材料を置きしっかりと足などで固定することが重要です。

切る場合、自分の目と材料の墨、のこぎりを一直線上に置くことが基本です。

切る材料の墨線を自分の真ん中におきます。

カッターの跡にのこぎりを当てて軽く引き、向こう墨を随時確認しながら少し引き進めます。

のこぎりの柄は自分の懐に引きます。柄はできるだけ遠い場所を持ちます。遠いところを持って引くとノコ身が真直ぐになって綺麗に引けます。

ある程度引いてきたら、のこぎりの背を見て左右に倒れていないことを確認しながら引いていきます。

のこぎりは引くときに切れ、押すときは切れませんので、押すときは力を入れず素直にノコ道に入っていくようにしてあげます。

この辺の動作がずれると、段々ノコ道が広がってしまい、ノコ身が波打ってノコ道に挟まれてしまうので、のこぎりが動かなくなることもあります。

太い材料なら、一片を切ったら材料を回転させて引き回して行くと墨線からずれずに切ることができます。

まとめ

  1. のこぎりには木の繊維を切る区分けで、縦引き横引き、そして斜め引きがある。大工道具
  2. 区分けには、木の繊維の他に作業によるものの区分けなどもある。
  3. 墨が重要なので、しっかりした墨付けを行う。
  4. 切断は、墨の端を残すように切る。
  5. のこぎりにはアサリがありノコの引き幅を確認する。
  6. カッターなどで跡をつけて、のこ引きのガイドにすると曲がらずに引ける
  7. のこが左右に倒れていないことを確認しながら引く。

手道具で、手に覚えさせなくてはいけないので、少し訓練が必要です。

印(墨)通りに切れるようになれば、どんどん工作が面白くなること請け合いです。

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