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秋の魚といえば秋刀魚ですね。
やっぱり、脂が乗っている奴は塩焼きが旨いですね。
菜園の大根おろしがあれば最高ですけど、つい先日大根の種を蒔いたばかりですから、無い物ねだりは止めにします。
去年は大変な不漁で、庶民の魚が高級魚になってしまい、あまり食べることができなかったのではないでしょうか?
今年の秋刀魚はどうなんでしょう?
秋刀魚は庶民の魚
秋刀魚や他の水産物も含めて、「国立研究開発法人水産研究・教育機構」で資源量の調査が行われています。
その結果、調査を開始した2003年以降減少傾向にあり、特に2017年にはこれまでで最も低かった2016年の半分、最も多かった2003年の17%にまで減少したと言うことです。
2003年;502万トン、2016年;178万トン、2017年;85万トン
秋刀魚の生態
秋刀魚は、6月〜7月には、北太平洋の東経155度よりはるか東に多く分布していることが調査で分かっているとのことです。
しかし、いろいろな海域や時期に秋刀魚の稚魚がいつも漁獲されるため、いつどこで生まれているのかさえよくわかっていないのが実情のようです。
調査結果から、太平洋側では黒潮の暖流域で孵化して海流とともに北上し、夏季はオホーツク海方面で回遊し成長しているとのことです。
成魚になると秋に産卵のために寒流(親潮)に乗って太平洋側では東北、関東沖を通過し、近畿・九州沖までに南下します。
漁場は、はじめ千島列島の 周辺から北海道道東沖にでき、この時期に漁獲されるものが初秋刀魚として口に入るのが8月以降となります。
が、初物は漁獲量も少なく、ご祝儀相場で庶民には手が出ませんね。
季節の進行 とともに南下して、三陸沖に移る頃には漁獲量も安定してきて、その後常磐・房総沖に移動 します。
秋刀魚の漁獲量
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日本の漁獲量は、2017年は記録的な不漁で8.5万トンと50年ぶりの不漁となったということです。
1980年代後半からは20〜30万トンの安定した漁獲量がありましたが、2013年以降漁獲量が減ってきていると言うことです。
最近では、公海上での外国船の乱獲を問題視して漁獲量に制限を設けるような提案をしているようですが、合意は得られていないということです。
漁獲量減少の理由
水温など海洋環境の変化に加え「外国船の漁獲が増えている影響」も見逃せないと言うことです。
また、秋刀魚資源量自体が減少していることも事実のようですが秋刀魚が海水温の高い海域を避ける習性から、北海道東方沿岸の海水温が高いことが日本沿岸の秋刀魚の来遊が少ない原因という人もおられます。
温暖化による海水温の変化が顕著になってきたと言うこともあるのでしょうか?
今年の傾向
今年は良さそうだということですよ!
水産庁などが漁場の資源量を調べたところ、前年より太った魚が多く、海域によっては3倍以上の群れが確認された。
特に9月中旬以降、日本近海にくる来遊量が増える見通しだ。
去年は半世紀ぶりの大不漁で高騰した。
今年は秋深まるにつれ、脂乗りも、漁獲量も良くなると予想している。
ということで、去年よりは秋の味覚が堪能できそうですね。
でも、と言うことは、まだ実際に漁がされてみないことには分かりませんが、漁獲量制限を要求しているのは言いがかりけ?と疑問符がつきました。
まとめ
- 秋刀魚の資源量は減少しており、昨年(2017年)は一昨年の半分、最も多かった2003年の17%にまで減っている。
- 秋刀魚が日本沿岸に来遊するには、北海道東方から三陸沖の海水温が低いことが必要(親潮水域南縁)
- 今年の8月中旬以降の親潮水域南縁が三陸沖まで南下してくる予想で、実際の水産庁調査結果でも魚影が増えていることから、9月中旬以降日本近海への来遊漁が増える見通し。
なんとか今年は美味しい秋刀魚にありつけそうですね。
しかし、資源量が激減しているのですねぇ。秋刀魚の漁獲率は25%程度と低く、獲りすぎているわけではないようですから、他に原因があるのかもしれませんね。
本当に少なくなってしまえば、秋刀魚は幻の魚(深海魚に幻魚(げんげ)と言う魚がいます、北陸ではよく食べられています。)になってしまうかもしれません。
そんなことにならないよう、地球環境問題に取り組まなくてはいけません!!
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