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枝豆と大豆は同じものだということはご存知の方が多いことと思います。
しかし、よく考えてみれば、栽培の途中で、それもかなり早くに食べてしまう、食べてしまえる、その上美味しいというのも面白いものですね。
まずは枝豆の歴史あたりから紐解いてみたいと思います。
枝豆はいつ頃から食べられていたのか?
奈良、平安の昔には食べられていたという記録があるといいますから、1000年から1200年前から食べられていた食材なのですね。
当時は枝大豆と呼んでいたようです。
江戸の頃には、枝豆売りという人があって、当時は枝が付いたまま茹でたものを売り歩いていたそうで、買い求めた人は枝付きのまま食べながら歩いていたという現代のファストフード的な存在で、枝付きの豆から「枝豆」となったとのことです。
枝豆と大豆の違い
夏の定番枝豆、栄養がどうのこうの言うよりも、とにかく美味しいということに尽きますね。
もう両者の違いが出てしまいました。
そうです、枝豆は収穫して茹でればすぐに口に入り、その日のうちに美味しいのです。
一方大豆はといえば、畑でじっくり晩秋まで育てて、収穫した後干して乾燥、鞘から出して保存、使う時にはまず吸水させて、元の豆の大きさにしてから、茹でたり潰したりと利用するものです。
大豆は保存食、枝豆は生鮮食ということなのですね。
そして、その食への利用の違いが、栽培や栄養素にも現れているわけです。
今年の家庭菜園栽培状況は
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枝豆は5月下旬に種を蒔き、8月上旬頃から茹で枝豆を食べ始めています。2週間ほどでもう葉っぱが黄色くなってきた株が出始めました。
鞘も黄色く色づき、実も薄黄色に変わってきているものが出てきています。枝豆の旬の時期は短いのです。
大豆は5月中旬に種を蒔き、今8月下旬ですが、まだ青い鞘をぶら下げています。
早くに種を蒔いたのにまだ青い鞘の大豆と、少し遅れて種を蒔いたのに、もう収穫時期を過ぎて色づいてきた枝豆。
私の植えた枝豆は盛夏若しくは走りに収穫時期を迎えることができるように調整された種子ということで、もう早や収穫時期が過ぎようとしているのです。
豆に蓄える栄養素も最終的な大豆のそれとは違っています。
もちろん大豆でも青い鞘の時に収穫すれば枝豆ですから、その時の栄養素は枝豆のものですね。
栄養素
枝豆は生鮮食ということで、野菜と豆のいいとこ取りの栄養素を兼ね備えているそうです。
枝豆には大豆にはないビタミンCなどのビタミン群、カロテンについても大豆のおよそ100倍ほど含まれているそうです。
これは夏に不足しがちな栄養素なので、枝豆を夏に食べるのは理にかなっていると言えるそうです。
一方大豆になると、「畑の牛肉」と異名をとるだけあって、たんぱく質は枝豆の約3倍ほど、その他食物繊維や脂質、微量要素のミネラル類も枝豆の時より約3倍ほど多くなるようです。
まとめ
- 枝豆と大豆は植物学的には同じもので、枝豆は大豆を育てる過程の未熟果を食べているもの。
- 枝豆は未熟果なので、その成分は大豆とは異なっている。
- 枝豆は野菜と豆のいいところを取り合わせた栄養素を持ちバランスが良い。
- 大豆は十分に栄養素を凝縮させ、いわゆる「畑の牛肉」と言われたんぱく質などの宝庫となったもの。
- 枝豆は夏に食べるものとして最適な栄養素を備えている。
いずれの食材も日本人の味覚にあった食材です。
何よりも美味しく、健康に良いときています。
『大豆の健康いただきます』というキャッチフレーズを思い出しました。
ここまで調べてきて、全く素晴らしいフレーズだと感心させられました。
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