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私が暮らす山里は、低山に囲まれた盆地にあります。標高は270mくらいで、望む山は500m〜700mくらいです。このような山里でも、ちょっと下った街とはやはり気温や気象に差があります。
目次
天気予報は平地が対象
気象衛星が新しくなって、気象庁のホームページの衛星画像も一新して誰が見ても分かりやすくなりました。
しかし、その広域な情報を見てピンポイントの場所の天気は予想できません。
気象庁や気象予報会社が天気予報を出すのも、人が沢山住み暮らしている平野部が対象ですから、テレビの天気予報でも、山沿いはの一言を付け加えられて伝えられる程度です。
低山とはいえ、山沿いよりも300m以上も高いところがほとんどなので、おのずと天気予報の対象ではなくなります。
山は非日常空間、低山といえども侮れません
1mは一命を取るという言葉がありまして、たかだか1mから転落しても命を落とすことがあるということです。
1mなどは山でなくても日常的な高低差です。
ましてや、低くても山地なので、急傾斜や岩場などはどこにでもあります。
それだけ危険な場所が多いということです。
いくら山頂まで2時間だとしても、元気に動けている時は何の問題もありませんが、怪我をしたり具合が悪くなったりした時のことを想像してみれば、ゾッとしませんか?
低山の魅力は気軽な山行スタイル?
山では、山頂の標高の高い低いが取りざたされて、標高の高い山の難易度が高く、低い山は難易度が低いと言われます。
確かに高山では、登山の工程も長いものになり、ザックも大きく、重く、気象変化も激しいときているわけなので、それ相応の体力度が必要で、そこに向かおうという人たちは覚悟を持って臨んでいると思われます。
しかし、低山ではどうでしょうか?標高も低いし、「パッと行ってサッと帰ってこようか」などとかなり安易に山に入ることが多いと思います。
また、低山は日帰りとなることが多いので、1日の時間を目一杯使うということも多いと思います。
この簡単に行けるのが魅力でもあり危険と隣り合わせなのです。
準備もそこそこにしかせずに入るので、何かことが起きると難儀なことになります。
低山山行の落とし穴
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高山なら必ず持つであろう装備を持たない
- 地図、コンパスを持たない;簡単なコースだと侮ってしまう。
- 非常食、予備食を持たない;日帰りにはいらないと思ってしまう。
- スニーカーなどで行ってしまう。;簡単なコースだと侮ってしまう。
- ヘッドランプを持たない;早く帰ってくるからいらないと思ってしまう。
- 防寒着を持たない;平野部の気温を信じてしまう。
- カッパを持たない;平野部の天気予報を信じてしまう。
- ツェルトなどのビパーク装備を持たない;日帰りにはいらないと思ってしまう。
道迷い
高山でも同様なことがあるわけですが、低山の方が人里に近いため、山仕事の道が走っていることも多く道迷いをしやすいということもあるかもしれません。
低山でもメージャーなコースであれば標識類も整備されていることが多いですが、マイナーなコースだと標識類がほとんどなく、地図が読めないと帰ってこれません。
また、藪が払われていなかったり、仕事道や獣道と見分けがつかなかったりと登山道が整備されていて当たり前ということが通用しないのです。
天候の急変
低山といえども1000m前後〜2000m前後と標高があり、稜線に出れば風が強く吹いていることが当たり前です。
風が吹くと天気が変わると言われますので注意が必要です。
また、上空に寒気が入れば、一気に雲が発達して雷雨に遭遇することもあります。
急な豪雨では、沢が増水して行きは渡れたのに帰りは渡れないといったことも起こりえます。
寒気は気温も急激に低下させます。
雨に濡れたり、寒気で寒くなったりした場合適切な対応をしないと低体温症などになって動けなくなることもあります。
こうなると、ビパークする必要が出てくるかもしれません。ツェルトや防寒着、非常食が役に立つのです。
怪我
滑った転んだで済めばいいですが、ちゃんとした登山靴なら滑らないところも、スニーカーなどでは滑落などということも起こりえます。
また、初心者は特に、くるぶしまで覆うハイカットの靴が捻挫を防止するのに有効です。
登りよりも下りで捻挫をすることが多いと思います。
疲れてきた時にハイカットが補助してくれます。
まとめ
- 低山は気軽に行けるのが魅力ですが、あくまでも非日常に出かけるという意識を持つことが重要です。
- 低山といえども平地よりは標高があります。気象も変わりやすいことを認識しましょう。
- 基本的に装備は高山と同じにするべきと思います。
- 非常時のことをイメージしておくことも重要です。
- 複数人で山に入りましょう。
山行は楽しいものです。
アクシデントを予想して準備して安全登山をしましょう。
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