長火鉢の小道具の手入れや使い方。ヒントは化学?鉄瓶ワールド!

前々から長火鉢が欲しいと思っていて、自分で作ろうかとも思っていたところ思いかけず頂けることになりいそいそと出かけて頂いてきました。

少し小ぶりなものでパイプ銅壺と鉄瓶、五徳、火箸に灰均し付き、まだまだしっかりしていて十分に使えそうです。

パイプ銅壺;酒燗が付けられる槽と湯煎ができる槽ががある銅製の箱で、湯煎の槽の水を銅パイプで炭の熱と熱交換させるようになっている。灰に埋めて使う。
鉄瓶;有名なのに南部鉄瓶がある。
五徳;炭の上に設置して鉄瓶や網など置いて使う。

頂き物の長火鉢

鉄瓶

パイプ銅壺

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 火鉢道具の手入れは化学だ!

鉄瓶はちゃんと使えば錆びないらしい

早速、鉄瓶の扱い方法というか、外見はともかく中の汚れたような感じをなんとかしたい。ネットで知恵を拝借したところ、ひどく錆びていなければ削ったりこすったりは厳禁だそう、これをやってしまうとそこから錆が廻るらしいです。

とにかく鉄瓶の中は触ってはいけない!

やることは、湯を沸かして湯垢をつけるんだそうです。

第1回目湯沸かし、ここでビックリ、家はオール電化でコンロはIHなんですが、鉄瓶、IHで使えました。

湯垢水の中のミネラル分が固まって薄い膜ができること。よって、ミネラルを除去した浄水では湯垢が付かない。

湯垢をしっかりつけるまで来る日も来る日もお湯を沸かし続けると鉄瓶の中が白っぽくなるそうです。家は簡易水道なので、塩素消毒している程度でミネラル豊富だと思っていますので頑張って湯を沸かし続け白くなるのを目指します。

しかし、やっぱり蒸気が錆び臭いというか鉄臭いというかでしたが、30分ほど沸かしてコップにお湯を注いでみたらほとんど透明に近いけど、少し赤っぽいかなっていう感じでした。湯垢がつくと安定して錆びにくくなるとのこと、白くはなっていませんでしたが、先人が大事に扱ってちゃんと湯垢をつけていたんですねぇ。

古くからの仕上げに目から鱗

それと鉄瓶といえば黒っぽい塗装だと思っていたのですが、これは塗装ではなく、使っている時に茶殻でポンポンと鉄瓶の外側を叩くんだそうです。そうすると鉄とタンニンが反応して黒くなるそうです。ビックリ!全く知らないことだらけです。また、錆を見ると体に悪そうな感じを受けますが、害はないんだそうです。

タンニン鉄;鉄とタンニンが反応することは食べ物を摂取した体内でも起こることらしく、貧血などで鉄分を補給していても同時に緑茶などのタンニン成分のあるものを摂取するとタンニン鉄というものに変化してしまい体内への吸収が阻害されるとのことです。該当する方はご注意ください。

銅製品でも鱗が落ちっ放し

銅壺も緑青を吹いていていかにも毒々しい感じです。確か有毒だと習ったような記憶がありますが、これまたネットで知恵を拝借、そうしたらまたまたビックリ!です。

まず、その昔有毒だと習ったのは確からしいのですが、最近でもなく30年以上前に害はないとうことが発表されているとのことです。

詳しくは一般社団法人日本銅センター(http://www.jcda.or.jp/)へ

無毒なだけではなく殺菌効果の高いのも注目に値すると、ただ無知なだけですが、知らなかったことを棚に上げて鱗が落ちたと感じた次第です。

それでも、緑青が吹いて何やら小汚く見えるので少し綺麗にしたいと思い洗浄方法の知恵を拝借。そしたらなんと簡単、酢と塩でピカピカと書いてあるじゃぁあ〜りませんか。

早速やってみましたが、緑青が頑固で思ったようには綺麗になりませんでした。少しピカピカしたようなところと緑青のところと青黒いところとが残りました。害は無いと言うことなのでこれ以上は止めました。

あと五徳(三徳かな?)の足が灰に刺さっていた境界付近で腐って折れてしまっているので足を付け足しました。

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長火鉢本体の修理

本体の方は大きく傷んでいる様子は見受けられず、大事に使われていたのがよくわかります。

細かいところでは欠けがあったりしていましたので欲を言えば仕上げの塗装をするかどうかといったところです。

飾り金物の調達

しかし、よく見ると飾り金物が膨らんでいたりしています。やっぱり塗装はし直すことにして飾り金物を外しました。

取るのは簡単でしたが、新しい金物が見つからず、コニ・ビオラというメーカーに問い合わせした結果東急ハンズで購入することができました。

塗装修理

塗装はウレタンニスのマホガニーだろうと当たりをつけ選定、正解でした。

下地調整で240#紙やすりで軽く研磨、仕上げが薄いケヤキの突き板でしたが、相当に薄く下地が出そうになってしまいやり過ぎとならないように気をつけてある程度で終了。

第1回目の塗装、若干素地が出たようなところがありましたが、色を乗せることはせず(色合わせも難しいし、若干なので目をつぶることとした次第です)薄く刷毛塗り。

2回目は400#紙やすりで軽く研磨の後、第2回目の塗装、まぁまぁ無難には修理ができました。

最後に乾燥後飾り金物を復旧して完成です。

使ってみました

修理後の長火鉢そんなこんなでちょうど梅雨寒ということで、使ってみました。

灰は薪ストーブで燃やした灰が一杯あるのでそれを揮ってほぼ満タン。

パイプ銅壺を灰に埋めて五徳をセットしたのですが、五徳が灰にどんどん潜るので弱りました。五徳の足は長さだけ揃えた鉄の板だけです。

五徳を調べてみたら、足の下に浮力を受けるかのような物が付けられているようです。今更なので、今回はこのまま使ってみて、調子が良くなければ何か手を打つことにします。

五徳が結構下がってしまうので灰と鉄瓶の隙間が小さく、上手いこと炭が納まりません。灰を下げると銅壺のパイプが出てきてしまうし、要領を掴むのに時間がかかりそうです。

実際に使ってみて、炭をうまく燃焼させるのにコツが必要ですが、実に楽しく面白い道具で、赤い炭を眺めているだけでも面白いです。何やら危ない人みたいですねぇ

酒燗が付けられるので楽しみにしていたのですが、チロリでないと湯が溢れてしまい使えなかったのが残念!今度はチロリを手に入れなければ・・・

梅雨の時期、寒いとは言ってもそれなりの温度なのでチョロチョロと炭を燃してみました。なかなか湯も沸きませんが、1日チョロ焚きして夕方に湯を使うだけなら十分、炭の消費は黒炭で7個ほど、本格的に真冬で使えば10kg/月くらい使いそうで、楽しいですが怖いという真冬のレポートはまたの機会に!

それでも長火鉢、いいですねぇ!!

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