外壁(土壁)はリサイクルできる!補修はdiyでチャレンジ!

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土壁をご存知でしょうか?

現在は新建材と言われる資材で家ができていますが、ちょっと前まで家の周りにあるものを資材として作られていました。

流通が未発達だったので昔々からの作り方を踏襲していたのでしょうけれど、いい材料だなぁというのが実感です。

もう過去の材料になりつつある土壁ですが、まだまだ現存しているものはたくさんあると思います。

そして土壁はかなり優れている材料ではないかと思っています。

部分補修の簡便さ、リサイクルできるので材料費が安く済む、断熱性、吸湿、放出性に優れる等、環境的にも経済的にもいい材料です。

しかし、土壁を選択する人が少なくなって、それをやる人も少なくなり、やり方もわからなくなり遺産が残ってしまっている状況でしょうか?

土壁が現在の住まいに適合できればいいのですが、やる人が少ないということは工事費が嵩むということでさらに土壁離れになっているのではないでしょうか?

現存し役立っている土壁が増えることを願っています。

土壁は崩れると見窄らしく放って置かれますが・・・

崩れた土壁古家は土壁でできています。

ですが、大概荒壁のままなので風雨にさらされて風化、崩れてきてしまうし、土壁を修理してくれる人もいない

いたとしても費用がかかりすぎてしまうしで手っ取り早く風雨が当たらないようにトタンでカバーしてしまうことになってしまいます。

外壁は特に厳しい環境にさらされるので長期間にわたって荒壁のままでは厳しいと思います。

乾いて固まってはいても土ですから雨が当たれば吸い込んでいきます。

そんな状態が長いこと続いたとしたら壁土が水で飽和状態になって崩れるのも解るかと。

せめて外壁だけは漆喰などの防水効果を持たせなければいけません。

左官作業は難しいですが、自分の家を修繕するなら、そして仕上がり具合をあまり気にせず楽しめるならやって出来ない相談ではありません

自分でやればリーズナブルで、愛着がわくとともに喜びを感じることができます。

【土壁の構造】
下地;柱、梁に囲まれて貫という部材が通っている部分に壁が作られますが、ここに力骨として小舞よりも
少し太めの割竹を縦地として貫に打ち付けます。力骨の横地は縦地に編み込みます。
そして小舞を力骨に小舞縄で編みこんだものが下地になります。
荒壁;粘土質の土に切り藁をすき込んで攪拌して数ヶ月おいて発酵させ粘性を増したものを小舞下地に
塗りつけたものです。表から塗った後に裏返しと言って裏側からも塗りつけます。
中塗り;荒壁土に砂と藁スサの細かいものを混ぜこんで粘り具合を調整して平らに塗りやすい材料にして
仕上がりの散りに合せて2回ほど塗ります。最後の一回は砂漆喰を塗ります。
仕上げ塗り;最後は漆喰塗りです。砂漆喰を塗ってあるので相性も良く塗りやすい感じがします。
初めは擦り付けるようにシゴキ塗り、追っかけで1mm程度にすーっと塗りつけ乾きを見てさらにも一回塗ります。
漆喰ねり;漆喰は練り混ぜが肝心で難しいです。スサが団子状になってしまい上手く混ざらないと漆喰の
強度が低下してしまいますので何度も良く練って、ふのりを入れてさらに練って撥水させる漆喰油を入れて
練って1〜2日くらい寝かせてから使います。

土壁の性能?

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土壁の家は冬暖かく夏涼しいとよく聞きますが、冬に寒さが厳しいこの地で隙間だらけの家に住んでいれば冬暖かいとはお世辞にも言えません。

春を迎え外の気温が上がって急に夏日が到来しても家の中は寒い!真夏日になって体が慣れておらず這々の態になっても家に入ればすっと体が冷えて一息も二息もつくことができます。

冬には感じられなくとも土壁は確かに蓄熱性が高いし、断熱性も高いと実感ができるときです。

しかし、ひとたび夏を過ごした土壁は十分に蓄熱、今度は室温が下がらない感じがしないではありません。

絶対に土壁がいいのだと言うつもりもありませんし、現代の断熱工法を否定するつもりもありません。

それぞれの良い点、悪い点があり、それぞれの人が望む室内の環境や生活スタイルなどから選定すれば良いだけだと思います。

ただ、新建材には少なからず化学物質を含んでおりそれが室内空気を汚染していることも事実(F☆☆☆☆で安全ですと言っても濃度は低くとも含まれています。)

シックハウス症候群というものをご存知だと思いますが、化学物質がじわじわと体にダメージを与えるのです。(だからこそ24時間換気なんていうものの設置を義務付けているのではないでしょうか?)

実感として

我が家のリノベーションでは新建材はほぼ皆無で、安いながら杉の無垢材と土壁、漆喰で作っており、引越しして1年ほどは家に入ると杉のいい香りがして気持ちが安らいだものでした。

さすがに6年も経てば杉の香りは感じられませんが、妙な匂いも感じません。時期になるとカビ臭があるのが悩みの種ではありますが・・・

補修をしてみましょう

今までの記事で、そうだなっと思われた人でも頼めばかなりの金額を請求小舞下地と荒壁されるし、そもそも土壁はやってくれる人が少ないようですから戸惑ってしまいます。

ならば自分でDIYをしましょう!大きい壁はそれこそ大変ですが補修程度なら簡単です。

少しだけ注意しなければならないことがあります

注意する点

  1. 土壁は水分を含ませてから
  2. 若くは吸い込み調整剤を塗ってから
  3. 安定していない土壁は落としてから
  4. 下地の小舞が損傷しているなら修理してから
  5. 材料は塗ってあった壁土を回収
  6. 足りない分は近所の空家で土壁のものがあればお願いして頂いてくる
  7. 仕上がりが平らにならない事に一喜一憂しない
  8. 解体すると土が飛散するので養生をしっかりと
  9. 中塗りには中塗りコテを使いましょう
  10. 仕上げ塗り、漆喰はとろとろで薄く塗ります。

水分を含ませるのは結構大量に必要になります。

いつまで吸い込むんだろうっていうくらい吸います。

新聞紙を濡らして貼り付けて何度も張り替えるとか、これが一番大変な気がします。

しかしなまじの吸水では上に乗せる壁土の水分を吸収してしまっていわゆるドライアウトという現象になってくっつかないどころか落ちてきます。

私も落としましたので間違いありません。

そこでになります、今まで化学物質には注意が必要と言ってきましたが、古い土壁への吸水止めについてはシーラーを使いました

私の場合何度も何度も落としたくなかったのと、そこだけの使用なので万が一でてきたとしても濃度は低いのでは?古家は隙間だらけで換気などしなくとも?と考えました。

どうしても全て自然素材だという方は十分に水を吸わせて下さい

しかし、何かを確認したわけではありませんが、水を吸わせた方が土壁が持つ吸湿、放湿性能が発揮できるのではないかとも考えています。

は塗りたい土壁を良く観察して、すぐにでも落ちそうになっているものはもちろんですが、細かくなってしまっている部分は落としてしまいます。

全部落ちてしまうならそうしたほうがいいです。

下地は肝心な部分です。

なんでも基礎が大事だというではありませんか。

土壁の基礎が小舞なのです。

小舞の材料は竹を割って細かくしたものを使います。

部分的に腐って折れてしまっているならその部分を撤去して残る小舞下地と十分な重なりをとって小舞縄で編みます。

5、6については、土壁の材料は使い回しがききますので大事に扱いましょう。

こんなことをやっていると土がお宝に見えてきたり?します。

で塗りつける際も既存の土壁との取り合いには水を吸わせて下さい。

そして塗りつけとなりますが、小舞とよく馴染むようにある程度押し付けることが必要です。

壁が抜けている場合押しすぎると反対側にふくらみますから加減して反対側にも注意してください。

荒壁の仕上がり面は残っている荒壁面に沿わせて木ゴテで摺ります。

荒壁の補修が終わったら中塗りとなります。

外壁の中塗りは仕上げに塗る漆喰との相性から砂漆喰を塗ります。

若しくは荒壁土に砂を入れて粘度を調整したものを塗った後に砂漆喰としてもいいようですが、砂漆喰が食いつきが良く漆喰自体さほど高価でもないので私は砂漆喰を付ける厚さによって2〜3回塗りとしました。

最後は漆喰塗りです。

漆喰の仕上がり具合は塗り厚が2〜3mmなので中塗りの平滑度で決まります。

中塗りの平滑度は荒壁の平滑度で決まりますから、結局初めから平滑に注意しながら塗ることが重要なのですが、誰かのためにやるのでなければ少しくらいの凸凹には目をつぶりましょう。

塗り終わってマスキングを剥がすと全体が見えて、少し遠目に見れば少しくらいの凸凹はも気になりませんし、何よりこれで台風が来ても土壁が崩れることは無くなります。

バンザ〜イ!完成でーす。

まとめ

  1. 土壁は、板やボード類と違って部分的に補修ができます
  2. 荒壁で止めている外壁は風雨で崩れやすいので仕上げをした方が良いです。
  3. 土壁は断熱性能が高く、吸湿、放湿性能も高いと思われます。
  4. DIYでは仕上がりの凸凹には目をつぶりましょう
  5. 自分でやればリーズナブルで楽しいこと請け合いです。

お近くに居住されていればお手伝いすることも可能です。

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