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桃栗3年柿8年と言いますが、柿は収穫できるまでにかなりの年数を要します。
しかし、桃や栗の木は虫がつきやすく特に栗はカミキリムシの幼虫にやられることが多いようです。
その点、柿の木はあまり手がかからないような気がします。
住んでいる周辺にも先人たちが植えた柿の木があちらこちらにあって、毎年たくさんの実をつけていますが、特に消毒したりすることもなく、木が虫食いなどで傷んでいる様子は見ません。
柿の実の特徴
- 実が成るのに年数がかかる
- 手がかからない
- 何もしなくても毎年たくさんの実がなる
- 美味しい、肝臓に良い
- 保存食にも
- 柿渋が利用できる
と言うことで、一度植えてしまえば、あとは放っておいても何とかなる果樹と言えます。
先人はそのことがわかっていて、必ず秋には口に入るし、干せば日持ちのする食料にもなるのでたくさん植えたんだろうなぁっと思います。
柿渋について
柿渋はご存知だと思いますが、その昔は防水性から傘に塗ったり、合羽(紙のやつ)に塗ったり、防腐性から建物の木部に塗ったりと重宝する材料でありました。
ただ、この「柿渋」もんの凄く臭いんですよねぇ。
乾いてしまえば問題ないんですけど、最近では低臭タイプのものも出回っているくらいで、多分臭いがきつくて売れないんでしょうね。
ただ、自然素材で色合いも良く前から使ってみたいものの一つでした。
自分で家の改修をしていたので、どこかに塗りたいと思っていて、柿渋自体水溶性だとかで内部に使うことが基本と言うことでしたが、臭いが気になっていたのと、結構な面積になって予算を気にしなければいけないため諦めていました。
柿渋を使ってみたら
家の改修の最後に納屋を建替え、その外壁に塗ってみようかなっと思い立って、外部だと流れるらしいけどもやってみました。
その結果は、塗った直後は透明なの?って感じがだんだん発色してきて良い感じの柿色で、やっぱり良いわぁっと満足していたんです。
が、雨降りの度に下の方が色褪せてきて、1年経つと下半分くらいは素地が出ちゃったような感じ、そんな感じなので、毎年柿渋を塗り直すことにしてます。
手作りで柿渋を
その納屋の外壁に塗った柿渋、初めは購入したものを使ったんですが、結構な値段がするし、余っても次の年にはゼリー状になって使えないことも多く、もったいないなぁと。
山里では昔から自給自足が根付いているので、柿の木が植えてあることが多く、ここでも季節になればあちこちにオレンジ色がたわわに実っています。
今はほとんどの人たちが山を降りてしまって、実を余らせておいても獣たちが跋扈し、熟せば鳥たちやクマなどが食べてしまう。
熊は冬眠前に渋いやつを食べるとか?
それでも結構残るものが多く、私のもったいない病と柿渋が結びつき、自前で柿渋作りをしてみました。
やることは簡単ですが、何しろなんでもすぐにカビが生えてしまいものにならないことが多いんです。
仕込んだ時は用心して毎日かき回したものですが、熟成に入ってからは放っておいたら次の年に使おうかとふたを開けると、びっしりとカビが生えていてとても使う気になれない。
山里では何でもかんでもすぐにカビが発生し自然に戻そうとするので、常にカビとの戦いだったのを忘れていました。
柿渋作りにトライ
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ここで実際に柿渋作りを行った手順を記載してみます。
- 8月頃に青い柿を沢山収穫する。
- 蔕も実も小さく切って叩き潰す。
- 水をヒタヒタに張って毎日2回搔き回す。
- 泡が出てるのが治まってきたら濾す。
- 熟成に移る。(2〜3年らしい)
- しかし柿渋はゼリー状に固まってしまう
- 熟成している時にカビが発生してしまう
やることは難しいことはありませんでした。
柿渋の疑問
しかし、調べてみるとおかしいんですよねぇ?
- 時間が経った柿渋液は全体が酸性に傾き腐敗に関わる微生物の発生を抑制するはず、なのに何故カビ?
- 傘にも使っていたはずの柿渋がどうして水溶性のような記載があるのか?
1は何かカビが発生する条件があるんでしょうねぇ。
2は木肌に塗るのがいけないのか、紙ならいいのか
世の中わからないことだらけです。もっと調べてみて、またやってみて報告します。
まとめ
- 柿の実は、柿8年というように成るようになるまで長期間を要する。
- ただ実らせているだけでは、獣を呼び寄せてしまう。
- 一方、柿は食べても美味しいが柿渋に加工することで利用方法が広がる。
柿が成っていると思って、手を伸ばしてかじってみたら渋柿、口の中が渋でシガシガしてしまって、次回からは警戒してしまいます。
渋柿でも渋が凝集してしまってからでは簡単に渋を取り出すこともできないので、凝集する前の一番渋を溜め込んだやつで柿渋を作るわけです。
せっかく仕込んでもカビが出てしまったり、固まってしまったりするので厄介です。
もっと研究や経験が必要ですね。
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